入院中、一番手こずったのが「医療用弾性ストッキング」というものでした。
手術後に長時間寝ていると、ふくらはぎの血液の流れが滞り、むくみや血栓が起こってしまうケースがあるそうです。
このストッキングを履くことで、それらを予防できるそうです。
〜以下引用〜
『足首の部分が最も圧迫圧が高く、上方に行くに従って、圧迫圧が低くなるように編み込まれている。
それにより、ふくらはぎの筋肉を圧迫し、更には血管の断面積を縮小させることで、足の静脈の血液が下から上に流れやすくなる。
長時間ふくらはぎの筋肉を動かさないでいると、筋肉の収縮と弛緩の作用が弱まり、血液が血管内に滞り、足がだるくなってしまう。
血栓予防や血液の滞りを回避することができる』
血栓は意外とできやすく、肺に飛ぶと肺血栓塞栓症が起こってしまうそうです。
私の同室の患者さんも、退院の日に、ふくらはぎがつるような感じで痛いので調べてみたら、血栓ができていたそうです。
その方は、耳の手術後なので動かないほうが良いと思い、じっとしていたそうです。
すぐに心電図やCTを撮った結果、血栓が心臓に飛んでいましたが、大したことはなかったようで、薬を飲んで退院していきました。
退院前にわかって本当によかったです。
私は、手術後気がついたときには既にこのストッキングを履いていました。
主治医からは、入院中は寝ているときも履いているように言われました。
でも、このストッキング、履いたり脱いだりするのがとても大変なのです!
足首の部分がとてもキツイのです!
交換するときは、キツくて自分では脱げなくて、ナースコールで看護師さんを呼んで、看護師さんに交換してもらいました。
5日間くらい看護師さんに交換してもらい、6日目くらいにやっと自分で脱いだり履いたりできるようになりました。
それも、意外と時間をかけてです。
おかげさまで、私は何事もなく順調に回復し退院できました。
この弾性ストッキングにも感謝しなければなりませんね。
「手術後は、一日1000回足をバタバタさせるんだよ」と教えてくれた娘にも感謝します。